ローコスト住宅、、と聞くと安かろう悪かろうというようなイメージもあるかもしれませんが、そうではありません。
設計事務所の設計する建物の値段は、大きく分けて人件費と材料費(運搬費もかかります)で出来ています。
ローコストを考える際には、品質の低下が起こらない範囲の材料費にスポットを当てて考えます。
現在、構造設計を進めながら窓や仕上げ材の取り付け方を考えています。
構造体の取り付け高さを調整していると、普通の設計なら必要とされる窓回りの仕上げ枠や下地材が要らなくなる寸法関係を見つけました。
構造体は必ず必要ですから無くせませんが、構造体の位置関係で無駄なものを減らす事ができました。

無駄なものが無いということは、材料が少ないため材料費(運搬費、ごみ処理費も)がなくなりますし、素直ですっきりとしたかたちになります。
こうした細かい部分を「納まり」と呼ぶのですが、ちりも積もれば山となるの如く、コストや雰囲気に如実に現れてきます。
こういった無駄を省くためのローコストはどんどん突き詰めていきたいなあと思いながら設計を進めています。
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