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空き地の家(十条の住宅2)
敷地面積:104m2(31坪)
延床面積:79m2(23坪)
構造:在来木造
その他:長期優良住宅(耐震等級、断熱等級)、防火地域、最低限高さ7m以上、旗竿敷地
撮影:中野幸英(株式会社 SKYLAB)
旗竿敷地、前面道路幅員3m程度、最低限高さ7m以上といった厳しい敷地条件において、ただ自然に過ごせる住環境を目指して設計を行っています。
配置・断面計画では、箱型、屋根型の内外一体のボリュームを噛み合わせて配置し、身体寸法や、材料や工法の合理性から導き出した寸法によってコントロールし、住宅に求められる複数の居場所を作っています。部分の計画では、特定の目的に特化しすぎないかたちとなるように設えています。
空調計画では、採光、換気、湿気の排出という要求からも採用したワンルーム空間に対し、自然のエネルギーや仕組みを取り込みながら、送風ダクトや熱源をIoTデバイスによって自動制御しています。
身近になったテクノロジーによって、昔ながらの温熱環境の調整を部分的に代替させたいと考えています。
こうしてできる空間は、機能性や利便性による制約や、温熱条件による心理的な負荷から開放され、空き地のように気ままに振る舞うことのできる住環境となっています。
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