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荒川のグループホーム

更新日:2019年8月23日


古くから活気のある町で、町工場、問屋の倉庫、賃貸マンションが林立するエリアにおける、グループホームの計画です。

建て主からは、医療施設にありがちな無味無臭な感じではなく、人の過ごす空間としての温かな雰囲気を持たせる事、また、地盤の状況が芳しくない条件のため、建設コストの低減を強く意識した計画を求められました。

配置計画では平行四辺形の敷地の中に、長方形の建物を道路と直行して配置し、2つの庭を作っています。単純な形のため、各部への通風採光や避難に関する設計条件を満たし、無理なく面積を使い切り、コストが抑えられています。

この形状の中に、児童福祉法や都条例、バリアフリー条例から求められる居室を並べ、個室用のベランダを複数設けています。


必要な居室を奥から順番に並べると、求められる基準を満たし、中央の廊下はたまりを持った住環境にふさわしい雰囲気を持つようになります。

2つの庭は各階の共用リビング側と建物のメインエントランスに接続して、室内にしっかりと通風と採光を通しています。

各フロアでは、所々にベランダ空間を差し込んでいるため、自然の光と風が感じられるようになっています。この時に、面積上の無駄を極力排除した結果、住宅らしいスケールの連続となり、同時に施設としての利便性が向上するように設計できました。


また、建物規模は4階建てですが、木造耐火構造とすることで建物の軽量化を図り、杭工事が無くとも安全な構造計画とし、地盤工事費を大幅に削減しています。


一方で、設計と並行して東京都や区との助成金についての打合せを行いつつ設計業務が完了しまた。その後には、施工が進むため、完成を楽しみにしています。



→完成となりました

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